gleco・きまぐれ テーマソング 「Prelude in G minor」 Rachmaninov 〉〉
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26日火曜日、決戦の日。
昨夜一睡もしていない僕は、PCを持ってバイト先に向かう。
バックの中にはプリントや資料がどっさり。
バイトのシフトは、朝一から夜8時までビシッと詰まっている。
今日はレポート締切日。これを出さないと確実に落とす。
タイムリミットは今日の午後3時。学校の研究室のポストに入れねばならぬ。
授業が始まる。
生徒に問題を解かせ、自分はPCを打ちまくる。
そんな様子だから、生徒の様子を見に行くと、
「先生、レポートがあるでしょ!!」
と、生徒に僕が追い返されてしまう始末。
昼休みもPCを打ちまくる。
朝も昼も飯抜きだ。腹減った。
もっと早くから取り掛かるべきだった、なんて云ってられない。
切羽詰らないと筆が進まないのだ、僕という人間は。
事情を知っている3限の生徒が、コマを後日にずらしてくれ、僕は2時にビルを出て学校に向かった。
今日という日に限って、土砂降りの雨。
通路は起伏が多いため、自転車は使わず、電車で行くことに。
次の電車は15分後だった。
焦りつつもその間にPCを打ちまくる。まだ仕上がらない。
改札をでて、走る。
しかし、PCをはじめ重たい荷物が災いし、早々ばてる。
いつもはチャリでひとこぎの大学通りを、黙々と歩く。
まるで強歩会だ。
時おりすれ違う時計をにらみつけながら進む、長い長い通り。
おまけにプリンターのある情報棟はキャンパスの奥の奥地に位置している。
枯葉の積もるモリモリした林を抜け、最先端のパソコン棟がどうしてこんな辺鄙なとこにあるんだろうと、改めて憤りを覚えた。
データを転送してプリントアウトし、辛うじて3時ギリギリに提出。
3時まであと少し。
次の授業は3時20分から。
瑛彪、根性で走る。
もう走れない…走れ、走れ、走る、走るる、走るれ、走れよ!
なんだかメチャクチャなことを考えながら、大学通りを走りぬいて駅に着き、スイカを叩きつけるようにして改札を抜けて、また走る。
やって来た電車に滑り込む。ホッと息をついて車内を見回すと、生憎の満席。
バイト先の教室に着くと、始業時間スレスレ。すぐにホワイトボード用マーカーを携えて、生徒のもとへ。
その後、6時まで授業…。
夕食タイムになった。
さすがに腹が減り、僕は近くのコンビニへおでんを買いに行った。
夕食に割くお金がないので、蒟蒻と餅巾着だけ頼む。
160円をレジの横に置き、あと、1コマしたら今日も終わるなぁ、とぼんやりしていたが、
「これ、お付けします」
と、店員さんの声で我に返った。
ん、渡された袋の中には、たのんだ おでんのカップと、たのんでないグラスが入ってる…!
「いいんですか?!」
「どうぞ」
そいうことで、僕はグラスをもらった。
それほど多くのものを買ったわけでもないし、何かのキャンペーンをやっているわけでもない。
首をひねりながら、教室に戻る。
「なにそれ~~~~」
目ざとい生徒たちが、僕の袋の中のグラスを見つけて騒ぐ。
「おでん買ったらもらえた」
グラスには、ヱビスビールの恵比寿が刻んであった。
「え~~、いいな~いいな~~」
「わたしもおでん買いに行こ~」
「僕もー」
嬉々としてコンビニに馳せ参じた彼らだったが、皆、ぶら下げて帰ってきた袋の中には、おでんだけだった。
「もらえなかったー」
「先生と同じ餅巾着にしたのに~」
「僕の方がいっぱい買ったのに~」
「おまえら、そんなにほしかったら『ください』って云やあよかったのに!」
と云いつつ、僕はまたも首をひねる。
ホントにどうしてもらえちゃったのかな?
考えてもわからないので、
「先生、今日とってもがんばったから、ご褒美なんだよ」
という生徒の言葉に甘んじておくことにした。
総ての授業を終えて家に帰ると、グラスに赤い恵比寿が浮き上がっていた。
グラスを手にとると、キンキンに冷たくなっていた。
グラスを冷やすと、模様が浮き出る仕組みらしい。
帰ってくる途中で、冬の寒さに当てられたのだろう。それにしても・・・
微笑む恵比寿につられて、僕も微笑む。
大変な一日だったけど、いい一日でした。
明日もがんばるぞ!!