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gleco・きまぐれ テーマソング 「Prelude in G minor」 Rachmaninov 〉〉

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HN:
瑛彪・玄彪
birthday:
1985/08/03
job:
大学生・美術部員
hobby:
図画工作
pr:

スピッツと
マグリットと
宮部みゆきと
ねこ科の動物が大好きなやつです

             どうぞよろしく☆




gleco 

ぐれ猫グレコです。

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梅子大学の文化祭が終わり、
そっちで展示されていた作品群が一矯大学にタクシーで帰って来るそうなので(なんと贅沢な!)、僕は部室で待機していた。

すると、まつもっちゃんが来た。

「Hooo! 何にも用がないのに来ちまったぜ!」
「そうか」
きみたんは?」
「今日はまだ」
「そぉっか~」

ひと伸びしたまつもっちゃんは、ぽんっと手を打つ。

「家帰って勉強しよー」
「それがいい」
「See you♪」

口笛とともに彼は去る。

その10分後、きみたん御来場。


「オッ」←あいさつ『よおっ』に当たるきみたん語
「よお。さっきまつもっちゃんが来て、きみたん求めてたぞ」
「オオ。いつ来た」
「ついさっき。10分前」
「それはおしい」
「あ、携帯変えた?」
「オオ! 変えた変えた! シャコンだぜ☆」※シャコン・・・スライド式携帯の総称。きみたん語
「マジか!」

誇らしげに携帯を差し出すきみたん。
待ちうけがこの間の誕生日会のプリクラだ。

「画面が隣に丸見えっちゅう、な」
「ホントだ。あ、スライドすむーず!いいシャコンだ」
「ただ、スムーズすぎて、ポケットに入れるときに開いてしまうっちゅう、な」

戻ってきた携帯をポッケにしまいながらうれしそうに愚痴る。まるで出来立て彼女を自慢しているよう。

「アア、勉強するぞ」

と云って、ゲームの電源を入れる。

「え、今、云ってることとやってること違わなくない?」
「フハハ」
「『勉強するぞ』って云ったよね?!」
「フハハハハ」

しかしきみたん、ウイイレ一試合したら、どかっと向かいの机に座って、黙々と勉強し始めた。
有言実行の漢きみたん、えらいぞ!

そんな真面目なきみたんの目の前で、この記事打ってる僕はなんなんだろう。

僕もそろそろ勉強します。

と、思いきや、美咲から電話。

『もうすぐタクシー出るから準備しといてー』

どうも彼女と僕の相性は最悪らしい。

「呼び出し?」

きみたんが問う。

「うん、僕、搬出課一矯部だから」

「なんじゃそりゃ」

「梅子大からの作品を受け取りに行くのだ」

「そのために瑛彪はここいんの?」

「そうだ」

「・・・それじゃあ俺も手伝わなきゃじゃん」

「そうだね」

「でも、ここで帰っちゃうって手もあるよ」

「あ、そうか・・・いやいかんいかん。6時までに到着したら俺手伝うよ」

えらいなきみたん!

しかし6時になっても梅子部隊は出発するとの連絡が入らない。

「帰っていいと思う」

パチパチPC打ちながら僕はきみたんに声をかける。

「うん、帰っていいな」

立ち上がって伸びした後、ずり上がったジャンパーを下ろして、パンパンと腹をたたく。

「帰ろ」

「ん、おつかれ」

「オウ」

そして、また誰もいなくなった。

ひとりでパチパチすること30分、ノシ、ノシノシ、と人が近づく気配がした。

「オウ」

きみたんだった。

「ありゃ、どうしたの?」

「A氏から電話があった」

部室に着くなり、ポッケの中の財布を机に放り投げ、ウイイレのスイッチを入れる。

そして、くるっとこっちを見る。

「『今、どこ?』って聞かれて、学校から帰るとこって答えたら、『じゃあ、手伝って』って云われた」

してやられた、と笑う。

「結局手伝いから逃れられなかったってわけだな」

「そういうことだね」

「ご苦労様です」

そのとき、僕の携帯が鳴いた。

「美咲だ」

電話を受けて、切る。

「やっとタクシーが出たって。あと10分程度で着くらしい」

「じゃあ、そろそろ下に行こう」


学館横の自販機前に二人並んで立つ。

吐く息は白い。

秋だな、いや冬か、としみじみする。


しばらくすると、青いランプが点滅しながら近づいてきた。

「あ、まつもっちゃんだ」

「だね」

やがてまつもっちゃん御自慢のNEWサイクリングチャリが、僕らの前でキキッと止まる。

「やあ」

「オウ」

「どうしたのまつもっちゃん?」

「いや~」

まつもっちゃんは頭をかく。

「A氏に呼び出された」

「まつもっちゃん、お前もか!」

「フハハ」

そこで美咲から電話が入る。

「もしもし」

『あ、瑛彪?』

「おうよ、今どこ? 校門か?」

『校門は校門だけど・・・

いやな予感。

『タクシーのおじさんに、一矯大学に連れてってくださいって云ったんだけど・・・』

「うん」

『・・・国立じゃなくて、小平のキャンパスに連れて行かれちゃったの』

「・・・了解。」

どうやら、美咲と僕との相性はとことん最悪らしい。

電話を切って男2人に告げる。

「キャンパス間違えたって。あと20分はかかるぞ」

まじか

まじか」

まじだぁ~

哀れ一矯部隊、待ちぼうけ・・・


結局到着したのは予定時刻から2時間後でした。

それでも任務遂行した両部隊に拍手!・・・が欲しい。せめて。

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