gleco・きまぐれ テーマソング 「Prelude in G minor」 Rachmaninov 〉〉
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ゆで立てウインナー・ポークビッツのように、
小指がプリッといってしまった瑛彪です。
おかげでギターも陶芸もできず、完全なるヒマ人になってしまいました。
仕方がないので、期末レポート書いています。
件の小指は厳重に包装せざるをえなかったため、結構人目を引いてしまい、いろんな人から「小指どうしたの?」と質問されます。
「怪我したの」
で「ふ~ん」と納得する人が大半なのですが、中には「そんなの見たらわかりますよ、説明してください」と詰め寄る人もいてやっかいです。
そんな人には「グロイ話ですよ」と念押ししてから真相を話します。
はてさて、小指の話を知りたい人は、続きをご覧ください。
その朝僕は、結構余裕を持って完成させていたレポートを、朝一番の授業で提出するべく自転車で校内を進んでいました。
授業までにも余裕があり、普段のスピードよりもやや遅めでありました。
途中、これまた余裕を持って完成させた、もう一つのレポートを研究館に提出することにしていました。
すべてが上手くいっている。
そういう、いたって平和で平凡な状況は、いつもギリギリを生きている僕にとっての非日常であったのにも拘らず、僕はいつも通りの心構えで一日を始めていました。
・・・そのことが後から悔やんでも悔やみきれないこととなったのです。
衝突したのは二人乗りの自転車。
よけそこなった僕は、相手の前かごに自分のハンドルを斜めにぶつける格好になった。
その接点にちょうど、僕の小指があった。
二人分の体重がいっぺんに、小指一本へかかった。
ぶつかった当初、そのことの重大さに気づいていなかった僕は、事の重大さに気づいて蒼くなっている相手の謝罪の嵐を振り払って、研究館へチャリを引きずっていった。
手がジンジンしびれて、チャリに乗れなかったのだ。
小指の皮がむけてしまったぐらいで、止まってられるか。
もたもたしていたら授業に遅れる。
そう思っていたのだ。
研究館の職員室に入ったとたん、目の前が真っ暗になったことには、さすがにおどろいた。
入るなり突然うずくまった生徒を心配する職員たちの気遣いの嵐を振り払って、床を這ってレポートを提出し職員室を出た。
なんかおかしい。
職員室の向かいのソファーに横になって、やっと僕は思った。
貧血かな? そりゃあ徹夜はしたけど・・・
!
ぶつけた左手を見た僕は、ガバリと身を起こした。
小指からは鮮血がとめどなく流れていたのである。
さいわい、駆け込んだ保健センターは開いていた。
しかし、さすがに時間が早かったのか、職員の朝のミーティング中だったようだ。
僕が左手を掲げると、輪になった机の中から女の人が立ち上がって駆けつけてくれた。
小指は下のほうが腫れ、傷口は溢れた血で見えなかった。
女の人は指を流水ですすぐように指示した。
あらわになった小指を見て、僕は生まれて初めて卒倒しそうになった。
倒れる前に女の人がなんとか椅子の方に誘導したおかげで、卒倒は免れたが、次に待っていたのは消毒だった。
怪我をした方なら誰でも、消毒の痛さの凄まじさは知るところだろう。
僕は叫びだしそうになるのを、心の中で「いたいいたいばあ~」と繰り返すことで必死にこらえた。
今思い返すと笑える。今思い返すと、だけどね。
消毒・手当てされている間、息も絶え絶えに僕は今までの経緯を説明した。女の人に聞かれたからだ。
自転車とぶつかったこと。
チャリに乗れないほど手がしびれたこと。
研究館で視界が真っ暗になったこと。
一通り僕が説明し終わると、今度は女の人がすばやく傷の状態を説明してくれた。
傷は内部から裂けたもの。
圧迫に耐え切れず、中身が弾けてしまったらしい。
末梢神経が極度な衝撃を受けると脳に強い刺激が行くので、失神しやすいとのこと。
女の人の進めにしたがって、僕はベッドに横になった。
徹夜していたこともあり、ぐっすり寝てしまった。
随分しばらくして、はっと身を起こした僕に、様子を見に来た女のひとが、やさしく声をかけてくれた。
「レポートなら大丈夫ですよ。私が出しておきましたから」
ああ、よかった。と横になろうとして、また起き上がった。
なぜレポートのことを知っている?!
僕は話していないのに・・・!
驚く僕の気持ちを察して、看護している女の人が教えてくれたことには、
僕は寝ている間、恥ずかしいことに寝言で、
「レポート・・・提出・・・10時までに・・・レポート・・・」
と云っていたらしい。
・・・至極恥ずかしい。
我が執念の凄まじきこと、ぷりっつ小指に匹敵するべし。
その後病院に行き、治療を受けてきた。
たくさんの消毒液をいただいた。
医者の注意;
お風呂の湯船につけるのはもちろんダメ。
一日一回は必ず消毒液で消毒すること。
患部が内部に達しているので、
消毒液を付けるのではなく、消毒液に漬け込むこと。
・・・最後の一言で、ことの重大さがやっとわかった瑛彪でした。
怪我したのが小指なら生活に支障がないと思いきや、さっそくPCのキーを打つのに大変苦労しています。
まあ仕方がない。
しばらくは小指を立てて、優雅に生活だ。